アネレム(レミマゾラム)時代の到来:天白橋内科内視鏡クリニックの挑戦
従来の鎮静剤は「もう古い」
内視鏡で長く使われてきたドルミカム(ミダゾラム)、ミタゾラム、プロポフォール。
しかし課題もありました。
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検査後の覚醒が遅れる
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呼吸抑制や血圧低下のリスク
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プロポフォールは麻酔科管理が原則
より安全で、快適な鎮静法が求められてきました。
新しい選択肢「アネレム」
アネレム(一般名:レミマゾラム)は超短時間作用型ベンゾジアゼピン。
2025年6月に「消化器内視鏡診療時の鎮静」として正式に保険適用となりました。
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覚醒が早い
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拮抗薬(フルマゼニル)でコントロール可能
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呼吸・循環への影響が少ない
最新のエビデンスに裏付けられています。
エビデンスのまとめ
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システマティックレビュー(2024年)
レミマゾラムはプロポフォールよりも呼吸抑制(RR 0.41)、低血圧(RR 0.43)、徐脈(RR 0.42)のリスクを低減【PubMed:38443286】 -
ネットワークメタ解析(2025年, BMC Anesthesiology)
42件・1万例以上を解析。レミマゾラムは最も呼吸抑制リスクが低い【BMC Anesthesiol. 2025】 -
前向き試験(Front Med. 2024)
大腸内視鏡でプロポフォールと同等の成功率、かつ副作用は少なかった【Frontiers in Medicine 2024】 -
レビュー(WJGE 2024)
内視鏡鎮静における新しい標準薬となり得ると報告【WJGE 2024】
天白橋内科内視鏡クリニックの取り組み
当院では2025年2月からアネレムを先行導入。
保険適用前は「持ち出し」であっても使用を開始し、現在まで多数の症例を重ねています。
使用経験からの実感
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高齢者でも安全性が高い
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覚醒が早く、検査後すぐ会話や歩行が可能
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副作用が少なく、患者満足度が高い
まとめ
これからの内視鏡鎮静の主役は「アネレム」です。
天白橋内科内視鏡クリニックは、名古屋でいち早く導入し、豊富な使用経験を積み重ねています。
「苦痛の少ない胃カメラ・大腸カメラ」をご希望の方は、ぜひ当院へご相談ください。
参考文献(主要)
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Barbosa EC, et al. Br J Anaesth. 2024;132(6):1219–29. [PubMed:38443286]
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Zhou S, et al. BMC Anesthesiol. 2025;25:108.
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Shi H, et al. Front Med. 2024;1434767.
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Krijnen J, et al. GIE Journal. 2023; S0016-5107(23)00728-9.
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World J Gastrointest Endosc. 2024;16(7):385-98.
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日本消化器内視鏡学会プレスリリース(2025年7月3日)
全ては患者さんの「検査しとけばよかった・・・」を無くしたいから。
苦痛が少なく、安全で安心できる内視鏡を目指して、当院は最新の鎮静法「アネレム」を導入しています。
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令和7年9月29日
天白橋内科内視鏡クリニック 院長 野田久嗣
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医学博士
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日本内科学会認定内科医
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日本消化器病学会 消化器病専門医
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日本消化器内視鏡学会 消化器内視鏡専門医
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