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天白橋の内視鏡ブログ

大腸癌検診はやるべき?「はい、やった方がいいです!」

大腸内視鏡検査

みなさんお待たせしました。専門医がお答えシリーズです!
お待たせし過ぎたかもしれませんし、誰もお待ちではないかもしれません。
天白橋内科内視鏡クリニックの院長野田です。

思いつきでオリコン1位、ミリオン獲得のミュージシャンの方にクリニックのテーマ曲を作っていただきました。
暇つぶしによろしければお聞きください。
→Trust〜水明〜(クリック)


今回は大腸癌検診はやった方がいいのか?について理由を交えて説明します。
まず結論から言わせていただくと…「下記のことからやった方がいい」です。

  • 大腸癌は患者数も死亡者数も非常に多い癌です。
  • 進行大腸癌の治療は外科手術、人工肛門、抗がん剤治療など非常に負担があります。
  • でも、ポリープやごく初期に見つけさえすれば完治が望めます。
  • 大腸癌検診で見つけにいって大腸カメラで取り切ることが目標です。
  • 大腸癌検診は十分価値のある自己投資です。

 

では、その理由について詳しく解説していきます。

○大腸癌の経過

大腸癌は適切な時期に検診さえ受けられれば早期発見、早期治療ができて、完治することも望める病気です。ごく初期の段階で大腸カメラでの摘出ができれば、その後の経過も非常に良いです。

しかし、大腸癌は早期発見で救える可能性が高い癌であるにもかかわらず、まだ死亡者数が非常に多い癌です。しかも、最悪なことにそもそも大腸癌になる人が非常に多いのです。なんと10人〜13人に1人は一生涯のうちのどこかのタイミングで大腸癌が発見されてしまいます。原因がわからず亡くなられている人も含めたらもっと多いかもしれません。大腸癌は多くの人が患い、多くの人が亡くなる非常に重大な病気なのです。大腸癌は症状が出てからは確実に遅いです。大腸癌で便秘、腹痛などの症状が出る頃には相当大きくなっており、内視鏡で取り切るのは不可能です。進行大腸癌として外科手術、人工肛門や抗がん剤治療が必要になってきてしまいます。

進行大腸癌の治療は本当に大変です。手術を受けること、術後の痛みや人工肛門へのストレス、抗がん剤の副作用、長期間の入院、費用負担、家族への影響、再発の恐怖など、大変なことをあげたら本当にキリがありません。そして、なにより抗がん剤がどれほどよくなってきているとはいえ、数ヶ月から数年程度余命が延びるという程度で、しかもその間治療に費やす時間もたくさんありますから、自由に生きられる時間をかなり短縮してしまうことになります。

 

○大腸癌の予防

このやっかいな大腸癌を防ぐ方法として食事管理、運動などが認められてきており、以前ご紹介いたしました。しかし、完全に予防することはどうしてもできないので、鍵となってくるのが「早期発見」です。

詳しくはこちら→なぜ大腸カメラは大切だけど嫌われるのか?大腸癌は予防できる?


○大腸癌の早期発見

大腸癌は進行するまで症状がありません。そのため自分で検診を受けて見つけにいくしか早期発見の方法がないのです。

進行大腸癌になってしまったときの、時間的損失、経済的損失、身体・精神的負担、家族の負担など非常に計り知れない負担があります。

しかし、大腸癌検診を受ける際には数日、高くても1〜2万円程度(詳しくはこちら→大腸カメラの費用は?健康保険の適用になる?)の負担で済みますから、十分自己投資としての価値があるはずです。

あなたの人生のなかで一番の資本はあなたの「健康」です。いままで病気知らずで健康に生きてこれたというひとは本当に幸運だと思います。しかしその幸運もいつまで続くかわかりません。大腸癌はあなたの人生をめちゃくちゃにしてしまう怖い病気です。自分の今ある健康を守るために自己投資をしてみませんか。

 

○大腸癌検診をうけましょう!

ポリープやごく初期の大腸癌の段階での「早期発見」のためには「検診」しかありません。40歳以上の方を対象に行われる便潜血で一度でも陽性と判定されたかたは基本的に大腸カメラをお勧めしております。「便潜血検査を受けたことがない」、もしくは「受けたけれども陰性だった」というかたも、一定年齢を超えたら自分への健康の投資と思って大腸カメラを受けることも考えてみてください。お父さん、お母さんへの親孝行と思って大腸癌検診を受けられるよう手配するのもありだと思います。

機械や技術の向上により、大腸カメラの負担はだいぶん軽くなってきていて、しかも鎮静も合わせて用いれば「気づいたら終わっていた」なんていうこともあります。

40歳を超えた方々はこれからの健康と時間、そしてお金も守るという目的でも、大腸癌検診を受けていただいて、ポリープの段階で取り切ってしまえば、大腸癌で苦しむ人を1人でも減らせるはずです。1人でも、家族や友人と一緒でも、一度大腸癌検診を受けることをお勧めいたします。

一人一人の経過によって適切な検診の時期が決まってきます。40歳を超えているかたでまだ大腸癌検診を受けたことのない人は「全員」大腸癌検診が勧められます。一度検診を受けていただけたら、次の適切な時期は半年〜5年後など人それぞれなので、診察の際に目安をお伝えさせていただいております。

名古屋市にお住まいのある方ならこんなにお安くがん検診が受けられます。詳しくはこちら→・名古屋市のワンコインがん検診を受けよう!

 

○当院で行う大腸がん検診について

私は大腸カメラを専門とする医師として、防げる病気で人生をめちゃくちゃにされてしまう人を1人でも減らしたいという信念のもと働いています。ひたすらに内視鏡を行い、みなさんの日常を守るため、ポリープの段階で大腸癌の芽を取り切ってしまって、防げる進行大腸癌を防ぐという活動をしています。

当院では便潜血検査から自費または保険適応の大腸カメラ、そしてポリープ摘出術までスムーズに行える環境が整っております。まだ受けたことのない人、そろそろ検診受けた方が良いかなと悩んでいる人はいつでも相談に乗ります。1人1人の経過にあわせて検査の方法、時期、費用負担など詳細にお伝えさせていただいております。ぜひお気軽にご連絡ください。

大腸の検査をした方がいいのか、しなくていいのかがすぐにわかる簡易診断テストはこちら→・【図解】大腸カメラはどんな時にやるべきか?推奨度を専門医が解説

【大事なこと】
最近では胃カメラから洗腸剤を投入する、下剤を飲まない大腸カメラを売りにしているクリニックが散在しますが、当院は対応しておりません。理由として、いいブログを発見したのでご紹介させていただきます。

かくたに内視鏡消化器内科クリニック   角谷宏先生

 
危険!警告!不正!下剤を飲まない大腸内視鏡検査

 

全ては患者さんの「検査しとけばよかった・・・」を無くしたいから。
詳しくは当院のホームページ(←こちらをクリック)からどうぞ。




令和3年10月22日 天白橋内科内視鏡クリニック 野田久嗣

・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
・がん治療認定医

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