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天白橋の内視鏡ブログ

B型肝炎、C型肝炎とは??原因や検査、治療について消化器病専門医が説明します!

肝機能障害

みなさんお待たせしました。専門医がお答えシリーズです!
お待たせし過ぎたかもしれませんし、誰もお待ちではないかもしれません。
天白橋内科内視鏡クリニックの院長野田です。

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思いつきでオリコン1位、ミリオン獲得のミュージシャンの方にクリニックのテーマ曲を作っていただきました。
暇つぶしによろしければお聞きください。

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院長から一言。C型肝炎は3ヶ月薬を飲めばほぼ副作用なしで99%治ります。治療しないと損です。すぐご相談ください。


今回は、よく聞く肝臓病、B型肝炎やC型肝炎について解説します。

 

B型肝炎やC型肝炎という病名について聞いたことのある人は多いのではないでしょうか?テレビニュースなどで話題になったりすることも多く、名前だけであれば身近な疾患となっていますがどのような疾患なのかを細かく知っている人は少ないと思われます。そこで今回は、B型肝炎やC型肝炎について解説していきます。


◯B型肝炎やC型肝炎はどのような病気?

B型肝炎、C型肝炎はウイルス性肝炎と呼ばれる疾患群に含まれます。ウイルス性肝炎とはその名の通りウイルス感染によって引き起こされる肝炎です。肝炎ウイルスが肝臓に感染してそれが原因になって肝臓の細胞が壊されて肝炎を引き起こします。肝炎ウイルスにはA型からE型までありますが、日本では圧倒的に多いのがB、C型の肝炎です。日本で最も多い肝疾患がウイルス性肝炎なのです。本記事では数の多いB型肝炎とC型肝炎を解説していきます。

 

◯B型肝炎

B型肝炎に感染することによって起こる肝炎です。成人になってからB型肝炎に感染すると急性の肝炎を引き起こし、倦怠感や吐き気、食欲不振などの症状が出現しますが、慢性化せずに完治することが多いのが特徴です。一方母子感染などで幼少期に感染すると肝臓にウイルスが住み着いて慢性肝炎となります。この場合は肝硬変や肝細胞癌といった疾患に進展することがあります。

B型肝炎ウイルスは体液を介して感染します。母子感染や医療に関連する血液感染、性行為による感染などがあります。このなかで母子感染は1986年に母子感染の防止策が取られてから激減しています。医療による感染も、感染リスクについてよく知られておらず注射器の使い回しなどが行われていた時代によく起こっていたもので現在はあまりありません。現在のメインの感染経路は性行為による感染です。

◯C型肝炎

C型肝炎ウイルスに感染すると起こる肝炎です。B型と比較すると急性肝炎になる人は少なく、多くの人は自覚症状は出ません。ただ、慢性化する割合が多く、自然に完治する人は3割程度で、7割は慢性化します。慢性化した肝炎を放置していると肝硬変や肝細胞癌といった疾患に進展していきます。

C型肝炎ウイルスは血液を介して感染します。B型肝炎ウイルスよりも感染力は低いため母子感染や性行為による感染は少ないと言われています。

 

◯ウイルス性肝炎の検査

ウイルス性肝炎は血液検査で見つけ出すことができます。B型肝炎はHBs抗原、C型肝炎はHBc抗体を調べることで確認します。なお名古屋市ではB型、C型肝炎の検査が一度まで無料でできますので名古屋市内に在住の方はぜひこの制度をご活用ください。

前述したように肝炎ウイルスに感染していたとしても慢性化していて症状があまりなく気づきにくい可能性もありますので、検査を行って見つけ出すことは非常に重要です。

これらの検査以外にも肝機能の低下などを調べるAST・ALTなどの数字を定期的に確認して肝障害が無いかどうかをフォローすることも重要です。

 

◯ウイルス性肝炎の治療

ウイルス性肝炎の治療は日々進歩していて以前よりも随分治療成績が良くなった印象があります。

B型肝炎に対してはいままでヒトの細胞に働きかけてウイルスを排除するインターフェロンという薬剤が使用されていましたが、現在はB型肝炎ウイルスに直接阻害作用を示す核酸アナログと言う薬剤が登場しており、有効性を示しています。

またC型肝炎でも直接作用型の抗ウイルス薬が使われており、ほぼ完全にウイルスを除去できるようになっています。

 

◯まとめ

今回はウイルス性肝炎について解説しました。ウイルス性肝炎は非常に多くの人がかかっている疾患です。治療方法は進歩を続けていて随分と治療の成績が良くなった疾患ではありますが、自分がかかっていることに気づかないと治療をすることができません。ぜひ大きな問題が生じる前に検査などを実施して、肝炎ウイルスに感染していることが明らかになったら早期の治療を開始しましょう。
全ては患者さんの「もっと早く検査や治療しとけばよかった・・・」を無くしたいから。

詳しくは当院のホームページ(←こちらをクリック)からどうぞ。

令和3年10月25日 天白橋内科内視鏡クリニック 野田久嗣

・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
・がん治療認定医

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