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天白橋の内視鏡ブログ

【50代男性の半数が胃がんを見逃す?】症状がなくても胃カメラを受けるべき理由

内科  / 胃カメラ

あなたは、50代男性ですか?だとしたら、今まさに胃がんリスクが急上昇する年齢に差し掛かっているかもしれません。 実は、胃がんは自覚症状が出にくい病気。 だからこそ、早期発見が重要なのです。 知っていましたか? 国立がん研究センターの統計によると、胃がん患者数は50代から増加し始め、60代後半から70代前半でピークを迎えます。 放置すると深刻な事態に繋がりかねない胃がんの危険因子や、早期発見のための検査の重要性について、一緒に考えてみませんか?

50代男性が胃がんになりやすい理由、そして胃カメラを受けるべき理由とは? あなたの健康を守るための大切な情報がここにあります。 早期発見で生存率が劇的に変わるという事実、そして、あなたにもできる具体的な予防策とは? この機会に、ぜひ一度目を通してみてください。

この先の人生を健康で充実したものにするために、今できることから始めてみませんか?

 

【この記事の著者のご紹介】
みなさんお待たせしました。専門医がお答えシリーズです!
お待たせし過ぎたかもしれませんし、誰もお待ちではないかもしれません。
内視鏡といえば天白橋。内科もやっぱり天白橋。天白橋内科内視鏡クリニックの院長野田です。

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50代男性が胃がんになりやすい理由5選

50代男性の皆さんは、仕事や家庭で様々な責任を背負い、日々忙しく過ごされていることと思います。責任感の強い方ほど、自分の体のことは後回しにしがちです。しかし、50代は胃がんのリスクが大きく上昇する年代でもあります。ご自身の健康状態を正しく理解し、早期発見・早期治療につなげるためにも、胃がんについて知っておくことが大切です。ここでは、50代男性が胃がんになりやすい理由を5つ解説します。

50代男性が胃がんになりやすい理由5選
50代男性が胃がんになりやすい理由5選

50代男性の胃がんリスク:加齢とともに増加するリスク要因

加齢は、残念ながら避けることのできない、胃がんの大きなリスク要因の一つです。50代以降は、胃の粘膜の老化や、長年の生活習慣の影響の蓄積などにより、胃がんのリスクが急激に上昇します。若い頃は多少無理をしても回復できた胃の粘膜も、年齢を重ねるごとに再生能力が低下し、ダメージを受けやすくなります。これは、皮膚のシワや白髪が増えるのと同じように、身体の老化現象の一つです。

国立がん研究センターの統計によると、胃がんの患者数は50代から増加し始め、60代後半から70代前半でピークを迎えます。50代男性は、まさに胃がんリスクが上昇し始める時期に差し掛かっていると言えるでしょう。加えて、男性ホルモンも胃がんのリスクを高める一因と考えられています。女性ホルモンには胃の粘膜を保護する作用がある一方、男性ホルモンにはそのような作用がないため、男性の方が胃がんになりやすい傾向があるのです。

胃がんの危険因子:喫煙、飲酒、塩分過多な食事

食生活、特に喫煙、過度の飲酒、塩分の多い食事は、胃がんのリスクを高めることが知られています。タバコの煙には、数多くの発がん性物質が含まれています。これらの物質は、胃の粘膜を直接傷つけるだけでなく、細胞の遺伝子に変化を引き起こし、がん化を促進する可能性があります。

アルコールもまた、胃粘膜を刺激し、炎症を引き起こす可能性があります。少量の飲酒であれば問題ありませんが、過度な飲酒は胃への負担を増大させます。さらに、塩分の過剰摂取は、ピロリ菌感染による胃炎を悪化させ、胃がんのリスクを高めると考えられています。塩分を多く含む食品は、胃の粘膜に直接的なダメージを与えるだけでなく、ピロリ菌の増殖を促進する環境を作り出してしまうのです。

バランスの取れた食事を心がけ、塩分を控えめにする、禁煙する、お酒を飲み過ぎないという生活習慣の改善は、胃がん予防に繋がります。毎日の食事を見直し、野菜や果物を積極的に摂り入れる、加工食品やインスタント食品を控える、薄味を心がけるなどの工夫をしてみましょう。

ピロリ菌感染:胃がんの主要な原因

ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)感染は、胃がんの発生に深く関わっています。ピロリ菌は、胃の粘膜に生息する細菌で、感染すると胃炎を引き起こします。この慢性的な炎症が長期間続くと、胃粘膜が萎縮し、最終的に胃がんへと進行する可能性があります。萎縮性胃炎とは、胃の粘膜が薄くなり、胃酸の分泌が低下した状態です。萎縮が進むと、胃の粘膜が本来持っているバリア機能が弱まり、発がん物質の影響を受けやすくなります。ピロリ菌感染の有無を調べる検査には、血液検査、尿素呼気試験、便検査などがあり、比較的簡単に受けることができます。ピロリ菌に感染している場合は、除菌治療を行うことで胃がんのリスクを大幅に減らすことができます。除菌治療は、抗生物質と胃酸分泌抑制剤を組み合わせた薬を1週間服用するだけなので、比較的負担も少なく、多くの場合でピロリ菌を除去できます。

ストレスと生活習慣:胃がんリスクへの影響

ストレスは、胃酸の分泌を増加させ、胃粘膜を傷つける可能性があります。また、ストレスによって免疫力が低下すると、ピロリ菌感染のリスクも高まります。免疫力は、私たちの体を守る防御システムです。ストレスによってこのシステムが弱まると、ピロリ菌のような病原菌に対する抵抗力が低下し、感染しやすくなってしまいます。さらに、ストレスを感じると、喫煙や飲酒量が増えたり、食生活が乱れたりするなど、胃がんのリスクを高める行動につながる可能性があります。ストレスをうまく管理し、規則正しい生活を送ることは、胃がん予防に効果的です。適度な運動、十分な睡眠、趣味の時間などを確保し、心身ともに健康な状態を維持しましょう。ストレス発散方法は人それぞれです。自分に合った方法を見つけ、ストレスと上手に向き合っていくことが大切です。

遺伝的要因:家族歴がある場合のリスク

胃がんは、遺伝的な要因も影響する病気です。両親や兄弟姉妹など、近親者に胃がんになった人がいる場合、胃がんを発症するリスクが2~3倍高くなると言われています。これは、胃がんになりやすい体質が遺伝している可能性があるためです。遺伝的要因は、私たち自身ではコントロールすることができません。しかし、だからこそ、定期的な検診で早期発見に努めることが重要です。家族に胃がんになった人がいる場合は、特に注意が必要です。定期的な胃がん検診を受けることを強くおすすめします。早期発見・早期治療のためにも、ご自身の健康状態をしっかりと把握しておきましょう。

世界的には、胃がんは東アジア、中央アジア、東ヨーロッパで高発病率・高死亡率を示し、世界的な健康問題となっています。主な原因はピロリ菌感染であり、非萎縮性胃炎から癌への発癌過程を促進します。日本や韓国など高リスク国ではスクリーニングプログラムが実施されていますが、世界的には包括的な戦略は限られています。

胃カメラで早期発見! 胃がん検診のメリット3選

胃がんは早期発見が非常に大切です。早期発見できれば、負担の少ない治療で済む可能性が高まり、その後の人生設計にも大きく影響します。早期発見には胃カメラ検査が有効です。この検査で早期発見のメリットを確認し、健康維持にお役立てください。

胃カメラで早期発見! 胃がん検診のメリット3選
胃カメラで早期発見! 胃がん検診のメリット3選

早期発見で生存率向上:早期治療の重要性

胃がんは早期に発見し、適切な治療を行うことで生存率が大幅に向上します。早期胃がんの場合、90%以上の方が治癒すると言われています。これは、がんがまだ胃の表面にある粘膜内にとどまっている段階、あるいは粘膜の下の層である粘膜下層までにとどまっている段階で発見できれば、口から内視鏡を入れて病変部を切除する内視鏡治療や、開腹手術でがんを取り除くことができるためです。早期発見がいかに重要かご理解いただけると思います。

内視鏡治療とは、口や鼻から内視鏡という管を挿入し、胃の中を観察しながら、がん病変を特殊な器具で切除する治療法です。お腹を切らずに治療できるため、患者さんの身体への負担が少なく、入院期間も短くて済む場合が多いです。

一方、がんが進行し、粘膜下層よりさらに深い筋肉層よりも深く浸潤したり、リンパ節や他の臓器、例えば肝臓や肺などに転移してしまうと、手術が難しくなったり、抗がん剤治療が必要になったりします。治療の負担も大きくなり、治癒の可能性も低くなってしまうのです。

例えば、ステージIの早期胃がんでは、5年生存率(診断から5年後に生存している人の割合)は90%以上ですが、ステージIVの進行胃がんになると10~20%まで下がると言われています。5年生存率が90%以上ということは、100人の患者さんがいれば、90人以上の方が5年後も生存しているということです。しかし、5年生存率が10~20%まで下がると、100人のうち80~90人の方が5年以内に亡くなってしまうことになります。

当院では、従来の白色光内視鏡に加えて、組織テクスチャ強調と色強調画像処理(TXI)を用いた内視鏡検査も行っております。組織テクスチャ強調とは、胃の粘膜の表面の微細な凹凸を強調して表示する技術です。色強調画像処理とは、粘膜の色調の違いを強調して表示する技術です。これらの技術を組み合わせることで、通常の内視鏡では見つけにくい小さな病変や、粘膜の色調の変化を見つけることができます。TXIは、従来の白色光内視鏡では見つけるのが難しかった微細な病変の発見にも役立ちます。Shahzilらのメタ分析でも、TXIを用いることで病変の検出率が向上することが示されています。早期発見のためにも、ぜひ当院の胃カメラ検査をご検討ください。当院は内科全般の診療に加え、内視鏡検査にも力を入れています。風邪や生活習慣病などのご相談はもちろん、医療アートメイクなどのご相談も承っております。お気軽にご来院ください。

 

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進行を防ぐ:早期発見で広がりを抑える

胃がんは、早期に発見することで、がんの進行や転移を抑えることができます。がんは放置すると、周囲の組織に浸潤し、リンパ節や他の臓器に転移する可能性があります。早期発見によって、がんがまだ小さくて、周囲への浸潤や転移がない段階で治療を開始できるため、がんの進行を抑え、健康な組織への影響を最小限に抑えることができるのです。

胃がんが進行すると、胃の切除範囲が広くなったり、抗がん剤治療や放射線治療などの追加治療が必要になったり、手術後の生活の質にも影響を与える可能性があります。胃の切除範囲が広がると、食事量が制限されたり、消化吸収機能が低下したりすることがあります。また、抗がん剤治療や放射線治療は、吐き気や脱毛などの副作用を引き起こす可能性があります。早期発見・早期治療は、身体への負担を軽減し、より良い治療成績につながるのです。

症状がない場合でも発見可能:定期的な検診の重要性

胃がんは初期段階では自覚症状がないことが多く、症状が出てからでは既に進行している場合も少なくありません。初期の胃がんは、ほとんどの場合無症状です。そのため、自覚症状がないからといって安心していると、知らないうちに病気が進行してしまう可能性があります。

実際、多くの胃がん患者さんは、健康診断や人間ドックで初めて胃がんが見つかるケースが多いです。症状が出てから病院を受診した時には、既に進行がんになっているケースも少なくありません。

特に、50代男性は胃がんのリスクが高いため、定期的な検診を強くお勧めします。Kusanoらの報告によると、胃がんは東アジア、中央アジア、東ヨーロッパで高発病率・高死亡率を示し、世界的な健康問題となっています。主な原因はピロリ菌感染です。日本や韓国など高リスク国ではスクリーニングプログラムが実施されています。

当院では、患者さんのご希望に合わせて、口から内視鏡を挿入する経口内視鏡検査と、鼻から内視鏡を挿入する経鼻内視鏡検査の両方をご用意しております。また、鎮静剤の使用も可能ですので、検査に対する不安や負担を軽減することができます。定期的な胃カメラ検査は、ご自身の健康を守るための大切な一歩です。

当院は、名古屋市営地下鉄鶴舞線「原駅」より徒歩2分、提携駐車場も完備しており、アクセスも良好です。お気軽にご相談ください。

名古屋の天白橋クリニックで安心!胃カメラ検査の特徴4選

胃がんは早期発見が非常に重要です。早期に発見できれば、負担の少ない治療で完治できる可能性が高まります。初期の胃がんは自覚症状が現れにくいという特徴があるため、定期的な胃カメラ検査で早期発見・早期治療につなげることが大切です。天白橋クリニックでは、患者さんの負担を最小限に抑え、安心して検査を受けていただけるよう様々な工夫を凝らしています。内科・内視鏡クリニックとして、地域の皆様の健康を総合的にサポートさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

痛みや苦痛が少ない最新の内視鏡検査

当クリニックでは、患者さんの負担を軽減するため、オリンパス社製の内視鏡システムを導入しています。高画質であるため、微細な病変も見逃さずに的確な診断が可能です。最新の画像強調内視鏡(IEE)を用いることで、粘膜表面や血管などをより鮮明に映し出し、微小な病変の検出能力を高めることができます。また、組織テクスチャ強調と色強調画像処理(TXI)を併用することで、通常の内視鏡と比較して病変の検出率が向上することが報告されています。

検査中の苦痛を和らげるため、鎮静剤の使用も可能です。ウトウトと眠っているような状態で検査を受けることができるため、検査中の緊張や不安を軽減できます。

さらに、口から挿入する経口内視鏡と、鼻から挿入する経鼻内視鏡のどちらにも対応しており、患者さんのご希望や状況に合わせて選択できます。経鼻内視鏡は、口から入れる内視鏡よりも細く、嘔吐反射が起こりにくいというメリットがあります。一方で、経鼻内視鏡では観察できる範囲が経口内視鏡よりも狭くなるというデメリットもあります。それぞれの検査方法の長所と短所を理解した上で、患者さんに最適な方法を選択することが重要です。

経験豊富な医師による丁寧な診察

当クリニックでは、日本消化器内視鏡学会専門医である院長が全ての検査を担当いたします。長年の臨床経験に基づき、患者さん一人ひとりの状態に合わせた丁寧な診察と的確な診断、そして適切な治療方針を提案いたします。検査結果についても、画像や図を用いてわかりやすくご説明し、ご質問にも丁寧にお答えしますのでご安心ください。

内視鏡検査だけでなく、ピロリ菌検査や除菌治療、そして必要に応じて適切な医療機関へのご紹介も行っています。ピロリ菌は胃がんの発生に深く関与していることが知られています。ピロリ菌に感染していると、胃の粘膜に慢性的な炎症が起こり、萎縮性胃炎へと進行しやすくなります。萎縮性胃炎は胃がんのリスクを高めるため、ピロリ菌の除菌治療は胃がん予防に非常に効果的です。

駅近で通いやすい好立地と駐車場完備

当クリニックは、名古屋市営地下鉄鶴舞線「原駅」から徒歩2分という好立地にあり、公共交通機関でのアクセスが良好です。また、近隣に提携駐車場も完備しておりますので、お車でも安心してご来院いただけます。

さらに、風邪や生活習慣病など、内科全般の診療にも対応しており、地域のかかりつけ医として患者さんの健康を総合的にサポートさせていただきます。アレルギー疾患や睡眠時無呼吸症候群、禁煙外来など、様々な症状に対応可能です。お気軽にご相談ください。医療アートメイクなどの美容医療にも対応しており、幅広いニーズにお応えできる体制を整えています。

費用や予約方法:安心して受診できる環境

当クリニックは完全予約制です。WEB予約、電話予約、LINE予約のいずれかの方法でご予約いただけます。予約状況はホームページでもご確認いただけますので、ご都合の良い日時でご予約ください。

検査費用は、健康保険が適用されます。3割負担の場合、診察料と検査料を合わせて、およそ7,000円から17,000円程度となります。 費用に関するご不明点はお気軽にお問い合わせください。午後の胃カメラ検査や、胃カメラ・大腸カメラの同日検査にも対応しています。また、土曜日も胃カメラ検査を実施していますので、平日はお仕事などで忙しい方にも受診しやすい環境です。

胃がんは早期発見が非常に重要です。当クリニックでは、患者さんの負担を最小限に抑え、安心して検査を受けていただけるよう、最新鋭の設備と経験豊富な医師による丁寧な診療を提供しています。少しでも気になる症状がある方、あるいは定期的な検診をご希望の方は、お気軽にご相談ください。

まとめ

50代男性は、仕事や家庭での責任、加齢、生活習慣の影響などから、胃がんリスクが高まる年代です。自覚症状がなくても、胃がんは早期発見が非常に重要です。早期発見できれば、生存率が大幅に向上し、身体への負担も少なく、より良い治療成績につながります。

喫煙、過度の飲酒、塩分の多い食事、ピロリ菌感染、ストレスなどは、胃がんのリスクを高める要因となります。生活習慣の改善、ピロリ菌の除菌、ストレス管理など、できることから始めてみましょう。家族歴がある場合は、特に注意が必要です。

定期的な胃カメラ検査は、早期発見・早期治療のための大切な一歩です。痛みや苦痛が少ない最新の内視鏡検査、経験豊富な医師による丁寧な診察など、安心して検査を受けられる環境を選びましょう。ご自身の健康を守るためにも、まずは気軽に医療機関に相談してみてくださいね。

 

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令和7年6月13日 天白橋内科内視鏡クリニック 院長 野田久嗣

・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医

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参考文献

  1. Kusano C, Ishibashi F, Ichita C, Gotoda T. Current Status of Gastric Cancer Screening and Future Perspectives. DEN open 6, no. 1 (2026): e70148.
  2. Sakamoto T, Akiyama S, Narasaka T, Tuchiya K. Advancements and limitations of image-enhanced endoscopy in colorectal lesion diagnosis and treatment selection: A narrative review. DEN open 6, no. 1 (2026): e70141.
  3. Shahzil M, Kashif TB, Jamil Z, Khaqan MA, Munir L, Amjad Z, Faisal MS, Chaudhary AJ, Ali H, Khan S, Enofe I. Assessing the effectiveness of texture and color enhancement imaging versus white-light endoscopy in detecting gastrointestinal lesions: A systematic review and meta-analysis. DEN open 6, no. 1 (2026): e70128.
  4. Xie J, Wang MJ, Wang R. Diagnosis and treatment of gastric abscess by endoscopic ultrasound: A mini-review of the preliminary application. DEN open 6, no. 1 (2026): e70129.

追加情報

[title]: Current Status of Gastric Cancer Screening and Future Perspectives.

胃癌スクリーニングの現状と将来展望 【要約】

  • 胃癌は東アジア、中央アジア、東ヨーロッパで高発病率・高死亡率を示し、世界的な健康問題となっている。
  • 主な原因はヘリコバクター・ピロリ感染であり、非萎縮性胃炎から癌への発癌過程を促進する。
  • 日本や韓国など高リスク国ではスクリーニングプログラムが実施されているが、世界的には包括的な戦略は限られている。
  • スクリーニング方法は、ピロリ菌血清検査、血清ペプシノゲン検査、上部消化管造影検査、内視鏡検査などがある。
  • 内視鏡検査は高い感度と特異度を示し、韓国では胃癌死亡率を最大47%減少させた。上部消化管造影検査やペプシノゲン検査よりも検出率が高い。しかし、特に胃癌有病率の低い欧米諸国では費用対効果が課題となる。
  • 日本の例では、ピロリ菌血清検査とペプシノゲン検査を組み合わせたリスク層別化によりスクリーニング効率の最適化が図られている。
  • ピロリ菌除菌は費用対効果の高い胃癌発生率減少戦略であり、日本などの高リスク地域で経済的利益が示されている。
  • 米国では、費用対効果を高めるため、高リスクの移民集団へのターゲットスクリーニングが提案されている。
  • 今後の胃癌スクリーニング戦略は、疫学動向、費用対効果、リスクに基づいたアプローチを考慮する必要がある。
  • 高リスク群へのターゲットスクリーニングの拡大により早期発見と生存率の改善を目指す必要がある。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40433232

[quote_source]: Kusano C, Ishibashi F, Ichita C and Gotoda T. "Current Status of Gastric Cancer Screening and Future Perspectives." DEN open 6, no. 1 (2026): e70148.


[title]: Advancements and limitations of image-enhanced endoscopy in colorectal lesion diagnosis and treatment selection: A narrative review.

大腸病変の診断と治療選択における画像増強内視鏡検査の進歩と限界:叙述的レビュー 【要約】

  • 大腸癌は癌関連死亡の主要な原因であり、早期発見と正確な病変の特性評価が必要である。
  • 従来の白色光内視鏡検査では、特に平坦な形態や周囲の粘膜との色のコントラストが少ない病変の検出が困難であり、腫瘍性病変と非腫瘍性病変の鑑別も難しい。
  • 画像増強内視鏡(IEE)は、狭帯域イメージング、青色レーザーイメージング、リンクカラーイメージング、テクスチャと色の強調イメージングなどの手法により、粘膜表面と血管パターンを強調表示することで、病変の検出と特性評価を向上させる。
  • 赤色二色性イメージングは主に深部血管の視認性を高めるため、出血源の特定や治療後の止血モニタリングなどの治療的内視鏡検査に特に有用である。
  • IEEは病変の検出と特性評価を向上させるが、治療決定の重要な要素である粘膜下層浸潤深度の評価には限界がある。
  • 内視鏡的粘膜下層剥離術には浸潤深度の正確な予測が必要だが、IEEは主に表層の特徴を反映する。
  • 浸潤深度の評価と病変分類の向上には、内視鏡的超音波検査と人工知能支援診断が補完的な技術として台頭している。
  • IEEは、しばしば平坦な形態と不明瞭な境界を示す潰瘍性大腸炎関連腫瘍(UCAN)の検出にも重要な役割を果たす。
  • 高精細クロモエンドスコピーとIEE法は検出を向上させるが、炎症関連の変化により診断精度が制限される。
  • 人工知能と分子マーカーはUCAN診断の改善に役立つ可能性がある。
  • 本レビューは、病変の検出と治療選択におけるIEEの役割、その限界、内視鏡的超音波検査や人工知能などの補完的技術について検討している。
  • また、クリスタルバイオレット染色を用いたピットパターン診断にも触れ、大腸癌スクリーニングと管理を改善するための新たな戦略について議論している。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40353217

[quote_source]: Sakamoto T, Akiyama S, Narasaka T and Tuchiya K. "Advancements and limitations of image-enhanced endoscopy in colorectal lesion diagnosis and treatment selection: A narrative review." DEN open 6, no. 1 (2026): e70141.


[title]: Assessing the effectiveness of texture and color enhancement imaging versus white-light endoscopy in detecting gastrointestinal lesions: A systematic review and meta-analysis.

組織テクスチャ強調と色強調画像処理(TXI)による消化器病変検出の有効性:系統的レビューとメタ分析 【要約】

  • 世界中で消化器がんは癌発生率の26%、癌関連死の35%を占めており、早期発見が重要である。
  • 白色光内視鏡(WLE)では微細な病変を見逃すことが多いため、2020年に導入された組織テクスチャ強調と色強調画像処理(TXI)は、テクスチャ、輝度、色を強調することでWLEの限界を克服しようとする技術である。
  • 本メタ分析は、消化器病変検出においてTXIのWLEに対する有効性を評価した。
  • 16,634人を対象とした17件の研究を対象とした系統的レビューとメタ分析を実施した。
  • TXIは、WLEと比較して、色識別能力(平均差:3.31、95%信頼区間[CI]:2.49-4.13)、視認性スコア(平均差:0.50、95%CI:0.36-0.64)、病変検出率(オッズ比[OR]:1.84、95%CI:1.52-2.22)を有意に向上させた。
  • 下部咽頭、食道、胃、結腸直腸の病変においてTXIの優位性が確認された。
  • TXIは腺腫検出率(OR:1.66、95%CI:1.31-2.12)と1回の手技あたりの平均腺腫検出数(平均差:0.48、95%CI:0.25-0.70)も向上させた。
  • TXIは可視化と色識別能力を高めることで消化器病変の検出を改善し、WLEの主要な限界に対処する。
  • これらの知見は、TXIをルーチン内視鏡検査に統合することを支持するものであり、他のモダリティとの比較やリアルタイム病変検出における可能性を探るさらなる研究が必要である。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40313348

[quote_source]: Shahzil M, Kashif TB, Jamil Z, Khaqan MA, Munir L, Amjad Z, Faisal MS, Chaudhary AJ, Ali H, Khan S and Enofe I. "Assessing the effectiveness of texture and color enhancement imaging versus white-light endoscopy in detecting gastrointestinal lesions: A systematic review and meta-analysis." DEN open 6, no. 1 (2026): e70128.


[title]: Diagnosis and treatment of gastric abscess by endoscopic ultrasound: A mini-review of the preliminary application.

内視鏡的超音波検査による胃膿瘍の診断と治療:予備的応用に関するミニレビュー 【要約】

  • 胃膿瘍は胃の防御機構の破綻によって起こる稀な疾患であり、特に手術や内視鏡的粘膜下層剥離術後では、癌の再発や粘膜下腫瘍と誤診されやすい。
  • 死亡率が比較的高いにも関わらず、胃膿瘍の原因と臨床的特徴は不明瞭な点が多い。
  • これまで、診断評価は主に間接胃鏡検査と腹部CT検査に頼ってきたが、胃膿瘍の確定診断は困難であり、不必要な手術が行われることもある。
  • 内視鏡的超音波検査(EUS)の応用は比較的少なく、診断と排液のためのEUSガイド下針生検は一般的ではない。
  • 胃膿瘍の原因と臨床的特徴に関するさらなる報告が必要であり、EUS超音波画像の認識向上とそれに関連する低侵襲的EUS治療の普及が急務である。
  • 本レビューでは、過去の症例に関する文献レビューを通して、胃膿瘍の原因、臨床的特徴、診断方法をまとめ、EUSによる胃膿瘍診断経験の蓄積と将来的な内視鏡治療戦略の改善を目指している。 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/40342637

[quote_source]: Xie J, Wang MJ and Wang R. "Diagnosis and treatment of gastric abscess by endoscopic ultrasound: A mini-review of the preliminary application." DEN open 6, no. 1 (2026): e70129.