胃カメラは鼻からが挿れる方が楽?専門医がお答えします。
みなさんお待たせしました。お待たせし過ぎたかもしれませんし、誰もお待ちではないかもしれません。
今回は、「あの辛い胃カメラを楽に受ける方法」についてです。
その前に・・・
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といえば天白橋内科内視鏡クリニックの院長野田です。
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話を戻して、当院で実施している苦痛の少ない胃カメラについて解説します。
まず、「胃カメラってどのような検査?」が知りたい方はこちらのブログを読んでください。
前回お伝えした通り、胃カメラは定期的に行うことで様々な疾患の早期発見につながる重要かつ役に立つ検査ですが、
多くの人によっては受けたくない検査の筆頭に上がってしまう検査でもあります。
その理由・・・それは胃カメラを口からやったことがある人ならすぐに思い出すはずです。
あの「辛さ」を・・・
口から挿れる胃カメラが苦手な人の多くは、はじめに内視鏡を挿入するタイミングが最も苦手としている方がほとんどなんです。
今回はそんな胃カメラを少しでも楽に受けるため、当院で実施している取り組み、
特に鼻からの内視鏡検査について解説していきたいと思います。
①胃カメラって何がそんなに辛いの?
やったことのある人ならわかると思いますが、胃カメラ検査をすると開始からいきなり一番辛い時期がやってきます。
そうです。胃カメラで一番しんどいタイミングは、検査初期のカメラが喉を通過するときです。
内視鏡が喉を通るときに喉の前方や下の付け根あたりを刺激し、「オエッ」となる「嘔吐反射」が誘発されるのです。
喉の奥に手を入れると吐き気が誘発されるのもこの嘔吐反射によるものです。
内視鏡の先端が喉のあたりを通過し終わるとある程度楽にはなるのですが、
医師の技量などが原因で挿入に手こずり、
嘔吐反射を誘発され続けると体の筋肉に力が入ってしまい、そ
れによりさらに挿入しにくくなる悪循環から、さらに苦しい時間を過ごすことになるのです。
そんな辛さを味わった方は、胃カメラに苦手意識を強く持ってしまいますよね。
②胃カメラを楽にする方法はある?
はい、あります。
まずは、検査を行う医師の手技がスムーズであるほど挿入に時間がかかりにくくなります。
つまり、胃カメラを挿れる、操作する医師の技量による部分も大きくあるのです。
当院のGoogle口コミを見ていただいても内視鏡に対する苦痛の口コミは一切ないと思います。
熟練した内視鏡医が検査しています。
当院では胃カメラ検査に当たる医師は経験豊富な内視鏡専門医ですので、最小限の辛さでスムーズに挿入を行うことができます。
それでも、その一瞬の辛ささえ味わいたくない方のために鎮静剤という薬を使い、
意識が「ボー」っとしている間に検査を行うことで辛さを感じることなく検査をする方法もあります。
ただし、鎮静剤を使うとしっかり意識が戻った後もしばらくは休む必要があるので、
当日は車に乗れないなど生活に制約が出てきてしまうことがあり、
そこが鎮静剤を使った検査をするネックになる方もみえます。
③鼻から挿れる胃カメラは楽?
もう一つ当院で患者さんの辛さを軽減するため、実施している取り組みとして鼻からの胃カメラがあります。
「えっ?鼻から胃カメラを入れるなんて、もっとしんどそう・・・」という患者さんもいらっしゃるかもしれませんが、
実はほとんどの方にとって、口からの胃カメラより苦痛が少ない方法になります。
まずは下の画像をご覧ください、左側が鼻から入れる胃カメラ(経鼻内視鏡)は太さ(直径)が約5.4〜5.8mmと右側の鉛筆よりもひとまわりも細く作られています。
鼻から挿れる胃カメラについて実際に挙げられるメリットは、まず画像のような細いスコープを鼻から挿入することで嘔吐反射を誘発する喉の部位にカメラの先端をを当てないで挿入することができるということです。
これにより挿入時の嘔吐が軽く済むため、いままで苦手意識の強かった患者さんも「鼻からの検査に切り替えたら楽に検査を受けることができた。」という声も多くあります。
このことから当院では基本的にこの鼻からの検査を行っております。
ただし人によっては、鼻からの検査ができない場合もあります。
鼻腔(鼻の穴の奥)が狭くて内視鏡が入るような隙間がない方の場合には鼻からの検査を実施できないことがあるのです。
ですので、そういった鼻の奥が狭い人や、鼻から挿れると痛みを感じる方には鼻用の細い内視鏡を口から挿入して検査を行います。
口から入れるように作られた内視鏡よりも細いので、挿入の辛さや苦しさは幾分楽になりますが、
それでも辛い方に対しては鎮静などを組み合わせてできるだけ苦痛のないように検査を行います。
他の病院や医院で苦しい思いをされた経験のある方、ぜひ当院の内視鏡専門医にご相談ください。
④内視鏡専門医から胃カメラが苦手な方へ
現在では、胃カメラこと上部消化管内視鏡検査は技術の発達とともに発見できる疾患や治療できる疾患が共に増えてきています。
しかし、過去に胃カメラで辛い経験をしたが故に、この非常に有用な検査が受けられないことは健康管理上不利益とも言えますので、
当院はできるだけ多くの工夫をしてより多くの方に検査を受けていただけるよう取り組んでおります。
今まで苦手意識があった方も一度相談をしていただき、「辛くない。」「苦しくない。」「しんどくない。」
胃カメラ検査を提案させていただくことで快適に検査が受けられる可能性がありますので、是非ご相談ください。
患者さんの「検査しとけばよかった・・・」を無くしたいから。
令和6年3月1日加筆修正 天白橋内科内視鏡クリニック 野田久嗣
・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
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