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げっぷとおなら

注意が必要なげっぷやおなら

注意が必要なげっぷやおなら

一般的に、おならやげっぷは生理現象のため、それ自体に問題があるわけではありません。しかし、おならやげっぷの回数があまりにも多い場合や出なくなった場合は、注意しなければいけません。

緊急性が低い
げっぷとおなら

以下のような原因が分かっているげっぷやおならは、特別な治療を行わなくても差し支えありません。

  • 多量の炭酸飲料を飲む
  • 普段から猫背である
  • いつも早食いである
  • 緊張感やストレスが強い
  • 偏食で栄養バランスが悪い

病院の受診が必要な
げっぷとおなら

下記の症状も見られるげっぷやおならは、早めに消化器内科で診察を受けましょう。

  • 胃もたれ胸やけ
  • 便秘下痢腹痛
  • げっぷやおならが出続ける
  • おならがまったく出ない
  • おならがよく出る
  • おならが硫黄のような腐った卵のにおいがする

膨満感があるにも関わらず、おならが1度も出ない場合は、何らかの疾患が隠れている可能性があり、特に緊急度が高いと考えられます。また、上記のような症状が出ており、おならやげっぷが頻繁に出続ける場合は、消化器疾患の疑いが考えられます。当院では、消化器内科として高い専門性を必要とする治療や検査が可能ですので、お早めにご相談ください。

げっぷのにおいやおならの多さは「ガン」の前兆?

げっぷの「におい・回数」と
胃がんの関係性

おならや便のような臭いのげっぷが出る場合、便秘や腸の働きが低下していることが原因になっていることがあります。 胃酸が逆向きに流れる逆流性食道炎では、胃内の空気も一緒に逆流し、げっぷが出る場合があります。胸焼けの症状が現れたり、げっぷに胃酸の臭いがしたりする方は、逆流性食道炎が疑われます。

げっぷは早期の胃がんで現れる症状の1つですが、全てのげっぷが早期の胃がんの症状というわけではありません。早期の胃がんの症状として現れるげっぷの特徴としては、同時に胸焼けがある、異臭がする(胃酸や胃液の逆流によるもの)、回数が多い(胃に負荷のかかる食後などに特に回数が増える)などが挙げられます。気になる症状がある方は、お気軽に当院までご相談ください。

おならの「におい」と
大腸がんの関係性

腸内細菌のうち悪玉菌が多くなり過ぎた場合、大腸がんを引き起こすリスクがあります。食生活の欧米化が原因の1つとなり、大腸がんが増えていると考えられています。 おならが頻繁に出て悪臭がする場合は、悪玉菌が腸内で増加しており、大腸がん発症の危険性が高くなっていることを意味しているかもしれません。 また、大腸がんを発症すると便秘になる場合があります。消化・吸収しにくくなった大腸内に食べ物が長時間滞留し、ガスが生じることもあると考えられています。 以上のように大腸がんとおならの臭いには、深い関連性があります。

げっぷが多い人は睡眠不足や
ストレスが原因かも?

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げっぷの回数が多い方は、睡眠障害やうつ、不安などの症状が強く出ることが判明しています。その原因は明確には解明されておりませんが、逆流性食道炎や機能性ディスペプシアなどの機能性消化管疾患のある方は外からの刺激に非常に敏感で、うつや不安を同時に発症しやすいことが分かっています。この原因の1つとして、消化管と脳はお互いが影響を与え合う「脳腸相関」が挙げられます。

また、げっぷは眠りが深い時には出ないため、眠りが浅く中途覚醒しやすい方がげっぷをすることによって、さらに中途覚醒が起こるという悪循環が生じる場合があります。 呑気症(空気嚥下症)では、自然と多量の空気を飲み込んでしまい、お腹の膨満感やげっぷなどの不快な症状が出ます。この場合は食道や胃に問題があるわけではなく、精神的ストレスによって空気を飲み込んでいることが多いと言われています。

げっぷを伴う消化器疾患

食道裂孔ヘルニア

食道裂孔ヘルニアとは、お腹の臓器が横隔膜よりも胸郭の外に向けて飛び出てしまう疾患です。食道は、食道裂孔と呼ばれる横隔膜内部の穴を通って腹腔内に入ります。この食道裂孔に生じたヘルニアが食道裂孔ヘルニアです。食道と胃の下部食道括約筋の機能低下によって、食道裂孔が緩み、胃の内容物や胃酸の逆流、げっぷなどが生じます。

逆流性食道炎

逆流性食道炎とは、胃酸が胃から食道に逆流して、食道に炎症が生じる疾患です。のどの違和感や胸焼け、げっぷなどを引き起こします。ピロリ菌の除菌、高齢化、欧米化した食生活などが原因と考えられています。

胃潰瘍

胃潰瘍とは、胃酸が過剰に分泌されて胃の壁が損傷する疾患です。
食欲不振や吐き気、みぞおちの痛みなどの症状が現れるとともに、胃酸が混じった酸っぱい臭いのげっぷが起こります。悪化した場合は下血や吐血を引き起こすため、早いうちに見つけて速やかに治療することが大切です。

胃がん

胃がんを発症すると、がんが胃と腸を結ぶ通り道を狭くするため、空気や食べ物が腸に届く流れが妨げられます。その結果、胃内の圧力が高まり、げっぷが起こりやすくなります。他にも、食欲低下による体重減少、お腹の張り、胃痛などの症状も現れますが、早期では症状がはっきりしないため、定期検診を受けて早いうちに見つけることが大切です。

機能性ディスペプシア

吐き気や膨満感、腹部の張り、胃痛、食後の胃もたれなどの症状が現れますが、血液検査や胃カメラ検査を受けても、消化器粘膜などに問題が認められない疾患です。原因は、過剰なストレス、胃粘膜や食道などの内臓の知覚過敏、胃酸分泌過多などの胃の機能障害などと考えられています。

呑気症

呑気症は、多量の空気を意識せずに飲み込み、その空気が食道や胃、腸などに貯留して、おならやげっぷ、腹部膨満感などの症状が現れる疾患です。ストレスを抱え込む方や歯の噛み合わせの悪い方、歯を嚙みしめる癖がある方、早食いする方などに見られやすいと言われています。

おならがよく出やすい病気

機能性便秘

腸の機能が落ちてしまい、腸内に便が溜まる疾患です。
便が腸管の中で長い時間貯留して、腹部の不快感や張り、食欲不振、おならの増加などの症状を引き起こします。

過敏性腸症候群

過剰なストレスなどが原因で自律神経機能が失調し、腸の機能が落ちる疾患です。
便秘や下痢などの症状が見られ、ひどい腹痛が起こることもあります。

呑気症

呑気症は、多量の空気を意識せずに飲み込み、その空気が食道や胃、腸などに貯留して、おならやげっぷ、腹部膨満感などの症状が現れる疾患です。過剰なストレスや歯の噛み合わせの悪さ、歯を嚙みしめる癖、早食いなどによって起こると言われています。

おならが出なくなる病気

腸閉塞

腸閉塞とは、大腸や小腸などの腸管が何らかの原因によって閉塞する疾患です。腸管が閉塞すると、消化液や食物などが腸内で留まって腸が膨らみます。それにより、便秘や腹部の張り、おならが出ない、腹痛などの症状を引き起こします。消化器系の疾患の中で、かなり緊急度が高い疾患に分類されます。

大腸がん

大腸がんや胃がんが原因で腸閉塞になった場合は、即座に入院治療をしなければいけません。腸閉塞を予防するためにも、大腸カメラ検査の受診をおすすめします。

げっぷやおならの症状がある方への検査方法

内視鏡検査

おならやげっぷが頻回に起きている場合、まずは問診や触診を行い、状態に応じて胃カメラ検査や大腸カメラ検査、レントゲン検査などの検査を行います。
当院では、患者様の負担ができるだけかからないよう、胃カメラ検査や大腸カメラ検査を行いますので、検査が苦手だという方もお気軽にご相談ください。

胃カメラ検査

食道や胃、十二指腸などの上部消化管に疾患の疑いがある方には、胃カメラ検査を行います。粘膜の状態を詳しく調べて、病変の可能性がある部分の組織を採取することで、診断を確定できます。

大腸カメラ検査

大腸に何かしらの疾患が疑われる方には、大腸カメラ検査を行います。粘膜の状態を内視鏡を用いて詳しく調べ、病変の可能性がある部分の組織を採取することで、診断を確定できます。がん化する前の大腸ポリープを発見した場合には、形状やサイズ次第では検査中に除去できます。

レントゲン検査

腹痛がひどい方には、腸閉塞などの疾患の有無を検査します。X線を照射してお腹の影を映し出し、腹部のガスの状態などを確認します。