大腸カメラは鎮静した方が楽?デメリットは?消化器・内視鏡の専門医がお答えします!
みなさんお待たせしました。
消化器・内視鏡専門医がお答えシリーズです!
お待たせし過ぎたかもしれませんし、
誰もお待ちではないかもしれません・・・。
今回は、
「鎮静して行う大腸カメラ」
についてです。
前回、
名古屋で評判のいい消化器内科は?専門医の強みとは?
(リンク飛べます)
で専門医について少し触れたので
今日は専門医の大腸カメラ検査を受けるメリット
をお話ししていきます!
と、その前に・・・
名古屋市は天白区の
内科、消化器内科、消化器内視鏡、
胃カメラ、大腸カメラ、日帰り大腸ポリープ切除、
コロナの検査、発熱外来、コロナワクチン、
エクソソーム点滴、アートメイク、
ジェントルマックスプロプラスを使った医療脱毛
といえば!
天白橋内科内視鏡クリニック院長、野田です。
院長のごあいさつ(リンク飛べます)
天白と言えば名古屋の端っこなんですが、
最近名駅、栄や市外の方々にも
エクソソーム点滴、アートメイク、医療脱毛、
ご利用いただき大変嬉しく思っております😀
当院に受診しようか迷われている方で、
当院のGoogle口コミに対する返事に
違和感を感じる方もおられると思います。
一度当院の口コミに関する考え方をお目通し頂き、
ご理解いただけるのであれば
院長と相性がいいと思います。
口コミに対する思い→ここから
思いつきでオリコン1位、ミリオン獲得の
ミュージシャンの方にクリニックのテーマ曲を
作っていただきました。
暇つぶしによろしければお聞きください。
→Trust〜水明〜(クリック)
【大腸カメラ検査、院長の考え・・・】
鎮静して大腸カメラ検査をするべきか?
というお話をさせていただきます。
多少の違和感や不快感は避けられませんが、
消化器内視鏡学会専門医の資格を持つ医師は
内視鏡の知識と経験が豊富なので
鎮静しなくても大腸カメラ検査を
つらい思いをさせずに終わることが殆どです。
しかし身体の作りは人それぞれ違いますので
痩せ型の方や腸が伸びやすい方などは
検査時間が少し長くなってしまうこともあります。
大腸カメラは内視鏡を挿入する際に
大腸を伸ばしたり、大腸の中を広げて観察するために
空気(当クリニックでは炭酸ガス)を注入します。
そのため、お腹が張ったり
痛みを感じることがあります。
どうしても痛くて大腸カメラ検査の
中断がやむを得ない場合や
過去に検査で痛い思いをされて
怖くてできない場合は鎮静しましょう。
だからと言って
全員に鎮静で大腸カメラ検査を行った方がいい
とは言い難いですが無理をして覚醒したまま
大腸カメラ検査をすることはありません。
また、やってみないと鎮静剤が
必要かわからないという方には
鎮静の準備を予めさせていただいて
痛くなければ鎮静なしでそのまま検査、
痛かったら途中で鎮静剤を投与して寝ていただく、
といった選択肢もご用意しておりますので
遠慮なくお申し付けください。
【大腸カメラに対しての皆様の捉え方】
大腸カメラは様々な工夫で
苦痛を軽減できるようになってきていますが、
やはり「大腸カメラ=痛い、辛い」というのが
一般的なイメージかと思います。
寝ている間に大腸カメラを行い、
気づいたら終わっていたというのが
多くの患者様の理想だと思います。
ポリープ切除後の方やIBD(炎症性腸疾患)の方は
何度も大腸カメラ検査を行うことが多く
定期的な大腸カメラが負担や苦痛になり、
検査が億劫に感じてしまうかもしれませんね。
こういった場合は
患者さんの負担を少しでも和らげる目的で
鎮静剤を用いることがあります。
【大腸カメラ検査で使用する鎮静剤とは?】
鎮静といっても強さや効き方に違いがあります。
外科手術などで麻酔科医が行う麻酔は、
深い眠りで痛みを感じない状態にします。
呼吸が浅くなるので喉に人工的に
呼吸するための管を挿入して
呼吸のサポートをします。
心臓や肺などに負担が大きくかかるため
ほとんどの場合は入院となります。
大腸カメラの場合は
ぼんやり眠りに落ちるものの
ご自身で呼吸を保てる程度なので
日帰りできます。
当クリニックでは効き目が良く副作用の少ない
「ミダゾラム」を使用しております。
【大腸カメラの鎮静剤の種類と特徴】
大腸カメラ検査や内視鏡治療の際によく使われる
静脈注射での鎮静剤には主に3種類があります。
・ミダゾラム(ドルミカム)
※当クリニックが使用してます
内視鏡検査において
最も一般的に使用される鎮静剤です。
鎮静のみならず抗不安作用もあるため
気持ちを落ち着かせてくれます。
数秒〜数分で眠りにつきます。
安全性の高いお薬になっておりますが
呼吸浅くなることがあります。
お薬が体内に入ってからは
前向性健忘効果があり
痛みを感じても鎮静中のことを
覚えていないことがほとんどです。
比較的短時間の効き目になりますが
数時間効果が持続するため
お車で運転でのお帰りは厳禁です。
普段からアルコールを飲んでいたり
普段から睡眠薬を服用している方は
効きづらいこともあります。
一人一人に合わせて
必要最低限の量に調整して投与します。
・デクスメデトミジン
呼吸への影響が少ないのが
最大の特徴であり使いやすい薬です。
半覚醒状態になるため
ぼんやりと寝た状態で大きな声で呼びかけると
目覚める程度の鎮静に向いています。
鎮静は比較的浅めなので
強い痛みや刺激などで
覚醒してしまうこともあります。
血中濃度を上げなければ効果が現れず、
ローディングという患者様の身体に応じた
有効血中濃度にするため
最初に多めの薬剤を投与します。(初期負荷投与)
初期負荷投与時は徐脈や呼吸器への
影響が大きくなります。
有効血中濃度まで上がると少しずつ投与量を減らして
体内の鎮静薬の血中濃度を調整をしていきます。
鎮静のための時間が少し長くかかります。
どちらかと言えば入院される方向けになります。
・プロポフォール
数分〜効き目が出るのですぐ眠ってしまいます。
半減期(血中薬物濃度が半分になること)
が30〜60分と非常に短く持続時間も短いため
終わったら目覚めが早いことが特徴です。
呼吸が浅くなったり低血圧になることがあります。
卵/大豆アレルギーの方は
アレルギー反応を起こすことがあるため
使用できない可能性が高いです。
薬剤注入時に血管痛が起こることがあります。
※鎮静剤全般に言えることですが
緑内障の方、妊娠中の方、心臓病の方など
鎮静剤を使用できない方がいますので
診察時に気になることはご相談ください。
【鎮静剤によるデメリット】
鎮静剤を使用した大腸カメラの場合、
検査終了後に少し休んでいただきます。
意識がはっきりした状態になってから
ご帰宅していただきますが、
検査後当日は鎮静剤の効果が持続するため
ご自身でお車を運転してのご帰宅はできません。
【胃カメラから洗腸剤?!】
最近では胃カメラから洗腸剤を投入する、
下剤を飲まない大腸カメラを売りにしている
クリニックが散在しますが、
当クリニックは対応しておりません。
理由として、いいブログを発見したので
ご紹介させていただきます。
かくたに内視鏡消化器内科クリニック 角谷宏先生
→危険!警告!不正!下剤を飲まない大腸内視鏡検査
【最後にまとめ!】
基本は鎮静なしで大腸カメラの検査をできるのがベストです。
安全性の高い鎮静薬を使うとしても
呼吸が浅くなったり血圧低下やアレルギー反応が
絶対起こらないとは限りません、
少なからずリスクはあります。
ただ、検査を受ける患者様にとっては
身体と精神的な苦痛がないのが
患者様としてはベストだと考えられるでしょう。
内視鏡専門医による大腸カメラ検査は
痛みや苦痛が少ないよう
経験を基に配慮して検査を行うので
検査時間が長引いたり痛くて我慢できない
ということは比較的少ないと思います。
ご心配であれば当クリニックにご来院ください!
次回は、
お疲れの皆様へ!疲労回復の点滴・注射
のご紹介しますね!
当クリニックで投与できるものをお話しします。
全ては患者さんの
「検査しとけばよかった・・・」
を無くしたいから。
詳しくは当院のホームページ(←こちらをクリック)からどうぞ。
令和5年6月3日
天白橋内科内視鏡クリニック 野田久嗣
・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医
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