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天白橋の内視鏡ブログ

右の脇腹が痛いのは胆嚢の痛み?だったら左の脇腹が痛いのはなんの病気なんでしょうか?

内科  / 大腸内視鏡検査  / 胃カメラ

左脇腹の痛み、その原因は一体何でしょうか? 実は、左脇腹には胃や腸、膵臓、脾臓、腎臓など、様々な臓器が集まっているため、痛みの原因を特定するのが難しい部位です。

 

右脇腹が痛い時に読むブログはこちら→右脇腹が痛い時

 

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この記事では、左脇腹の痛みが引き起こされるメカニズムや、考えられる病気について具体例を交えながら詳しく解説していきます。 「もしかしたら…」と不安を抱えている方は、ぜひこの記事を読んでみてください。 放置すると深刻な事態になる可能性もあるため、適切な対処法についてもご紹介します。

「ストレスが原因の」痛みかもしれません。

呼吸をしたときに脇腹が痛くなることがありますよね?そう、学校で走らされたあの記憶。

脇腹がズキズキしました。

「妊婦さん」だったら便秘だったり?

筋肉痛のような痛みだったり、攣るような痛みだったり。

刺された(ことないですけど)ような鋭い痛みから、鈍いいたみ。

不安になりますよね。これを読んでいるということは左の脇腹がいたいけど病院にいくまでもない、家ナウでしょうか?

緊急性がないかどうか一緒に考えていきましょう。

 

左脇腹の痛みの原因とは?考えられる病気7選

「左の脇腹が痛い…」。この痛み、一体何が原因なのでしょうか? 実は、体の左側、特に脇腹の部分には、たくさんの臓器が集まっているため、痛みの原因を特定するのが難しい場合があります。

例えば、胃や腸などの消化器官はもちろんのこと、膵臓や脾臓、腎臓といった臓器も左側に位置しています。これらの臓器のいずれかに異常があると、左脇腹に痛みとして現れることがあるのです。

痛みの感じ方も人それぞれです。「キリキリ」と刺すような痛み、「ズキズキ」と脈打つような痛み、「シクシク」と持続する鈍い痛みなど、その表現は様々です。

さらに、痛みの強さや持続時間、痛むタイミングなども重要な手がかりとなります。食後や空腹時、特定の姿勢をとった時など、いつ、どのような時に痛みが強くなるのか、または弱くなるのかを把握することで、原因を特定しやすくなります。

ここでは、左脇腹の痛みの原因として考えられる代表的な病気を7つ、具体的な例を交えながら詳しく解説していきます。

胃・十二指腸潰瘍

胃や十二指腸は、食べ物を消化するために強い酸性の胃液を分泌しています。この胃液は、例えるならば強力な洗剤のようなもので、食べ物を溶かして消化しやすくする役割を担っています。

しかし、この強力な胃酸は、胃や十二指腸自身を傷つけてしまう可能性も秘めています。胃や十二指腸の壁は、胃酸から自身を守るために特別な粘膜で覆われていますが、ストレスや不規則な生活、ピロリ菌の感染などによってこの粘膜が弱ってしまうことがあります。

そして、粘膜の防御が弱くなったところに胃酸が攻撃してしまうことで、胃や十二指腸の壁に炎症や傷ができ、痛みを引き起こすことがあります。これが胃潰瘍や十二指腸潰瘍です。

胃・十二指腸潰瘍になると、みぞおちのあたりが空腹時に痛む、胃がキリキリと痛む、胸やけがする、吐き気がする、といった症状が現れます。これらの症状に加えて、左脇腹に痛みを感じることもあります。

例えば、普段からストレスを感じやすい人が、残業続きで食事も不規則になり、みぞおちの痛みと左脇腹の痛みを訴える場合、胃・十二指腸潰瘍の可能性が考えられます。

胃腸炎

胃腸炎は、ウイルスや細菌などの病原体が原因で、胃や腸に炎症が起こる病気です。まるで、お腹の中に小さなモンスターが入り込んで、暴れているような状態です。

主な症状としては、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱などが挙げられます。胃腸炎になると、炎症によって胃や腸が刺激され、左脇腹に痛みを感じることがあります。特に、炎症が胃の左側や腸全体に広がっている場合には、左脇腹に強い痛みが出ることもあります。

例えば、生の魚介類を食べた後に、激しい吐き気と下痢、そして左脇腹の痛みが現れた場合、胃腸炎、特にノロウイルスやアニサキスによる食中毒の可能性が考えられます。

過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群(IBS)は、検査をしても腸に炎症や潰瘍などの目に見える異常が見つからないにもかかわらず、腹痛や便秘、下痢などの症状が慢性的に繰り返される病気です。

ストレスや食生活の乱れ、生活習慣の乱れなどが原因で起こると考えられていますが、はっきりとした原因は分かっていません。過敏性腸症候群(IBS)では、腸の動きが過敏になっているため、ちょっとした刺激で腹痛や便通異常が起こりやすくなります。

例えば、重要な会議の前や人前で話すときなど、緊張しやすい場面で決まって左脇腹が痛くなり、下痢や便秘を繰り返す場合、過敏性腸症候群(IBS)の可能性が考えられます。

膵臓の病気(膵炎など)

膵臓は、胃の後ろ側にある臓器で、食べ物を消化するための膵液という消化酵素と、血糖値を調節するインスリンなどのホルモンを分泌しています。

膵炎は、この膵臓に炎症が起こる病気で、アルコールの飲み過ぎや胆石が原因で起こることが多いです。膵臓は、「沈黙の臓器」とも呼ばれ、初期の段階では自覚症状が出にくいという特徴があります。

しかし、症状が進行すると、みぞおちのあたりに激しい痛みが起こり、背中や左脇腹まで痛みが広がることがあります。また、吐き気や嘔吐、発熱などの症状も伴うことがあります。

例えば、大量にお酒を飲んだ翌日に、みぞおちから背中にかけて激しい痛みが走り、左脇腹にも痛みが広がった場合、急性膵炎の可能性が考えられます。

脾臓の病気(脾腫、脾梗塞など)

脾臓は、左脇腹の奥、肋骨の下あたりにある臓器で、古くなった赤血球を破壊したり、血液中の細菌やウイルスを撃退したりするなど、免疫機能において重要な役割を担っています。

脾腫は、さまざまな原因で脾臓が腫大した状態です。脾梗塞は、脾臓への血液の流れが悪くなることで、脾臓の組織が壊死してしまう病気です。脾臓の病気になると、左脇腹に痛みを感じたり、腫れを感じたりすることがあります。また、貧血や倦怠感、発熱などの症状が現れることもあります。

例えば、マラソン大会に出場した後に左脇腹に痛みを感じ、息切れや動悸が激しくなった場合、脾臓が腫れている可能性があります。これは、激しい運動によって一時的に脾臓に血液が集中し、脾臓が腫脹することがあるためです。

腎臓の病気(腎盂腎炎、尿路結石など)

腎臓は、腰の少し上、背骨の両側に位置する臓器で、血液をろ過して、尿を作り出す働きをしています。腎臓は、私たちの体にとって、不要なものをろ過して体外に排出する、いわば「浄水場」のような役割を担っています。

腎盂腎炎は、腎臓に細菌感染が起こる病気で、発熱や腰痛、血尿などの症状が現れます。尿路結石は、腎臓から尿管、膀胱、尿道までの尿の通り道に石ができる病気で、激痛や血尿などの症状が現れます。腎臓の病気になると、背中や腰、脇腹などに痛みを感じることがあります。特に、左の腎臓に病気がある場合は、左脇腹に痛みが現れやすいです。

例えば、高熱が出て、背中や腰に強い痛みがあり、特に左脇腹のあたりが痛む場合、腎盂腎炎の可能性が考えられます。また、突然の激しい腰痛と血尿があり、痛みが波のように強くなったり弱くなったりする場合、尿路結石の可能性があります。

大腸の病気(過敏性腸症候群、大腸憩室炎など)

大腸は、小腸から続く消化管の一部で、水分を吸収したり、便を形成したりする役割を担っています。大腸は、小腸で吸収されなかった水分を吸収し、残ったものを便として形成する、いわば「下水処理場」のような役割を担っています。

過敏性腸症候群は、大腸に炎症や潰瘍などの異常がないにもかかわらず、腹痛や便秘、下痢などの症状が慢性的に繰り返される病気です。大腸憩室炎は大腸の壁にできる小さな袋状の突起(憩室)に炎症が起こる病気で、激しい腹痛や発熱などの症状が現れます。

大腸の病気になると、腹部全体に痛みを感じることがありますが、特に左側に位置するS状結腸や下行結腸に病気がある場合は、左脇腹に痛みを感じることが多いです。

例えば、便秘がちで、残便感があり、左脇腹に鈍い痛みがある場合、大腸憩室炎の可能性があります。また、ストレスや疲労がたまると、左脇腹が痛くなり、下痢や便秘を繰り返す場合、過敏性腸症候群の可能性があります。

帯状疱疹後神経痛という病気の予防におけるコルチコステロイド(ステロイドホルモンの一種)の効果は、現在のところ、はっきりとは分かっていません。

左脇腹の痛みが起こるメカニズム

「左の脇腹が痛い…」。この痛み、一体何が原因なのでしょうか? 実は、体の左側、特に脇腹の部分には、たくさんの臓器が集まっているため、痛みの原因を特定するのが難しい場合があります。

例えば、胃や腸などの消化器官はもちろんのこと、膵臓や脾臓、腎臓といった臓器も左側に位置しています。これらの臓器のいずれかに異常があると、左脇腹に痛みとして現れることがあるのです。「食後」「酒」「食べ過ぎ」に多いのは胃とか腸のトラブルでしょう。

痛みの感じ方も人それぞれです。「キリキリ」と刺すような痛み、「ズキズキ」と脈打つような痛み、「シクシク」と持続する鈍い痛みなど、その表現は様々です。

さらに、痛みの強さや持続時間、痛むタイミングなども重要な手がかりとなります。食後や空腹時、特定の姿勢をとった時など、いつ、どのような時に痛みが強くなるのか、または弱くなるのかを把握することで、原因を特定しやすくなります。

ここでは、左脇腹の痛みの原因として考えられる代表的な病気を7つ、具体的な例を交えながら詳しく解説していきます。

痛みの種類と原因の関係

左脇腹の痛みは、その種類によって原因となる病気が異なる場合があります。痛みを言葉で表現するのは難しいものですが、医療現場では患者さんからできるだけ具体的に症状を聞き出すことが重要になります。

例えば、「鋭い痛み」は、まるでナイフで刺されたり、針で突かれたりするような激しい痛みです。このような痛みは、肋間神経痛や帯状疱疹、腎盂腎炎、尿路結石、膵炎などで見られることがあります。

「鈍い痛み」は、「重いもので押さえつけられるような痛み」や「何となく重苦しい感じ」と表現されることもあります。このような痛みは、胃潰瘍や胃炎、過敏性腸症候群、慢性膵炎、脾臓の病気、大腸の病気などで見られることがあります。

「ズキズキする痛み」は、心臓の鼓動と同様に、一定のリズムで痛みが強くなったり弱くなったりする痛みです。腎臓や胆のうの病気でみられることがあります。

「締め付けられるような痛み」は、ゴムバンドなどで強く締め付けられるような痛みで、心臓の病気である狭心症や心筋梗塞でみられることがあります。

このように痛みの種類によって疑われる病気は様々です。患者さん自身も、自分の痛みを詳しく観察し、医師に伝えるようにしましょう。

内臓痛と体性痛の違い

左脇腹の痛みは、「内臓痛」と「体性痛」の二つに大きく分けられます。この違いを理解しておくことは、痛みの原因を特定する上で非常に重要です。

「内臓痛」は、胃や腸などの内臓に異常が起こることで感じる痛みです。内臓は、痛みを感じる神経が少ないため、ぼんやりとした、漠然とした痛みを感じることが多いのが特徴です。

例えば、胃炎になると、みぞおちのあたりが「シクシク」と痛みますが、これは胃が炎症を起こしているために起こる内臓痛です。

一方、「体性痛」は、皮膚や筋肉、骨など、体の表面に近い部分に異常が起こることで感じる痛みです。体性痛は、痛みの原因となっている場所が分かりやすく、「ズキズキ」や「キリキリ」といった鋭い痛みを感じることが多いのが特徴です。

例えば、肋骨を骨折すると、骨折した部分に「ズキズキ」とした強い痛みを感じます。これは、骨を覆う骨膜に多くの神経が分布しているためです。

左右の臓器の違いと痛みの発生部位の関係

人間の身体は、一見左右対称に見えますが、内臓の配置は左右非対称です。そのため、体の右側と左側では、痛みの原因となる臓器が異なります。

左脇腹には、胃、脾臓、膵臓、左の腎臓、大腸の一部などがあります。そのため、左脇腹に痛みを感じるときは、これらの臓器に何らかの異常が起きている可能性があります。

例えば、左脇腹の上の方に痛みを感じ、それが背中の方まで広がっていくような場合は、膵臓の病気である膵炎が疑われます。膵炎は、膵臓で作られる消化酵素によって膵臓自身が消化されてしまう、非常に怖い病気です。

また、左脇腹の中央部に、鈍い痛みを感じ、それが食後やストレスを感じた時に強くなる場合は、胃潰瘍や胃炎の可能性があります。胃潰瘍や胃炎は、ストレスや食生活の乱れ、ピロリ菌感染などが原因で起こり、適切な治療を行わないと再発を繰り返すこともあります。

このように、痛みの場所を特定することで、原因となる臓器を絞り込むことができます。

天白橋内科内視鏡クリニックでできる左脇腹の痛みの検査・治療

左脇腹の痛み。それは、まるで体からのSOS信号です。

「たかが腹痛」と安易に考えていませんか? 実は、あなたのその痛み、放置すると大変な病気のサインかもしれません。

「くしゃみ」「咳」のあとの「一瞬」 の痛みだったり、「肋骨」 の痛み、「吐き気」を催すほどの痛みだったり。

例えば、先ほどご紹介した膵臓の病気。初期症状は、何となく胃がもたれる程度で、ほとんど自覚症状がありません。しかし、進行すると、まるで焼けるような激痛が左脇腹を襲い、吐き気や冷や汗が止まらなくなることも。

また、左脇腹の痛みは、命に関わる病気のサインであることも少なくありません。例えば、大動脈解離。大動脈という、心臓から全身に血液を送る重要な血管が、何らかの原因で裂けてしまう恐ろしい病気です。突然、胸や背中に激痛が走り、意識を失ってしまうことも。一刻を争う病気であり、早期発見・早期治療が非常に重要です。

「でも、どの病院に行けばいいか分からない…」そもそもわりと放置していると勝手に治ったり、また痛くなったりを繰り返す病気もあります。そこで精査したら大腸がんだったり😱

そんな不安を抱えているあなたへ。

当クリニックでは、長年の経験と実績に基づき、左脇腹の痛みに対する精密検査・治療を幅広く行っております。

当クリニックで可能な検査

「もしかして、大変な病気なのでは…」

そんな不安を抱えているあなたに、当クリニックでは、まず、あなたの痛みの原因を特定するために、様々な検査を実施いたします。

  • 血液検査: 血液検査では、炎症の有無や貧血の程度、肝臓や腎臓の機能などを調べることができます。採血はほんの数分で終わりますし、痛みもほとんどありません。
  • 尿検査: 尿検査では、尿路感染症や腎臓の病気、糖尿病などの有無を調べることができます。検査方法はとても簡単で、採取した尿を専用の容器に入れるだけです。
  • 腹部エコー: 超音波を使って、肝臓、胆のう、膵臓、脾臓、腎臓といったお腹の中の臓器の形や大きさ、状態を調べることができます。痛みもなく、体に負担の少ない検査です。検査時間は15分ほどで、検査結果はその場でご説明いたします。
  • 内視鏡検査: 口や鼻から内視鏡という細い管を入れて、食道、胃、十二指腸の内部を観察します。これにより、炎症や潰瘍、ポリープ、がんなどの有無を確認することができます。
  • 以下ご紹介にて検査可能です。
  • CT検査: エックス線を使って体の断面を撮影し、臓器や骨、血管などを詳しく調べることができます。
  • MRI検査: 強い磁場と電波を使って体の断面を撮影し、臓器や組織の状態を詳しく調べることができます。

これらの検査を通して、痛みの原因を特定し、適切な治療法を検討していきます。

痛みに対する治療法

痛みの原因が特定できたら、その原因に基づいた適切な治療法を選択します。

例えば、胃潰瘍や十二指腸潰瘍が原因で左脇腹の痛みが生じている場合は、胃酸の分泌を抑える薬や胃の粘膜を保護する薬を処方します。

細菌感染が原因の場合は、抗生物質を処方します。また、痛みが強い場合は、痛み止めを処方することもあります。

ストレスや生活習慣の乱れが原因で過敏性腸症候群を発症している場合は、生活習慣の改善を指導します。具体的には、食事はよく噛んでゆっくり食べるようにすること、食物繊維を多く摂ること、睡眠時間をしっかりと確保すること、適度な運動をすることなどをアドバイスします。

さらに、帯状疱疹後神経痛のように、痛みが長引く場合もあります。帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹が治った後も痛みが続く病気で、その原因は完全には解明されていません。残念ながら、帯状疱疹後神経痛の予防におけるコルチコステロイドの効果は、現在のところ、はっきりとは分かっていません。しかし、痛みの種類や程度に合わせて、鎮痛剤や神経ブロック注射など適切な治療法を検討します。

天白橋内科内視鏡クリニックの特徴

当クリニックは、名古屋市営地下鉄鶴舞線「原駅」より徒歩2分、提携駐車場も完備しており、お車でも公共交通機関でも通いやすいクリニックです。

院長は、日本消化器病学会、消化器内視鏡学会専門医の資格も保有しております。長年の経験と知識に基づいた適切な診断と治療を提供いたします。

また、さまざまな医療機器を導入しており、患者様にとってより accurate で pain less な検査・治療を心がけております。さらに、患者様一人ひとりに寄り添い、分かりやすい説明を心がけておりますので、気になることや不安なことがございましたら、お気軽にご相談ください。

まとめ

左脇腹の痛みは、胃腸、膵臓、脾臓、腎臓など様々な臓器が原因となりえます。

痛みの種類やタイミング、関連する症状から原因を推測できますが、自己判断は危険です。

医療機関を受診し、適切な検査と治療を受けることが大切です。

全ては患者さんの「もっと早く治療しとけばよかった・・・」を無くしたいから。

詳しくは当院のホームページ(←こちらをクリック)からどうぞ。




令和6年9月7日 天白橋内科内視鏡クリニック 野田久嗣

・医学博士
・日本内科学会認定内科医
・日本消化器病学会消化器病専門医
・日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医

参考文献

  • Jiang X, Li Y, Chen N, Zhou M and He L. "Corticosteroids for preventing postherpetic neuralgia." The Cochrane database of systematic reviews 12, no. 12 (2023): CD005582.

追加情報

[title]: Corticosteroids for preventing postherpetic neuralgia.,

[summary]: ## 【タイトル】 帯状疱疹後神経痛の予防におけるコルチコステロイド

【要約】

  • 帯状疱疹後神経痛(PHN)は、帯状疱疹の一般的な深刻な痛みを伴う合併症です。
  • コルチコステロイドは抗炎症作用があり、PHNの予防に有効である可能性があります。
  • 本レビューは、2008年に初版が発行され、2013年に更新されたもののアップデート版です。
  • コルチコステロイドがPHNの予防にどのような影響(メリットとデメリット)を与えるかを評価することを目的としています。
  • 帯状疱疹後神経痛の予防におけるコルチコステロイドのランダム化比較試験(RCT)を、Cochrane Neuromuscular Specialised Register、CENTRAL、MEDLINE、Embase、その他のデータベース2つ、および試験登録2つ(2022年6月)で検索しました。
  • また、特定された試験の参考文献をレビューし、著者に連絡し、製薬会社に連絡して、追加の公表済みまたは未公表のデータを見つけました。
  • 経口、筋肉内、または静脈内投与でコルチコステロイドを投与した、あらゆる年齢の、あらゆる重症度の帯状疱疹患者を対象とした、無治療またはプラセボと比較したRCTをすべて含めました。他の治療法との比較は除外しました。
  • 2人のレビュー著者が独立して潜在的な論文を特定し、データを抽出し、各試験のバイアスのリスクとエビデンスの確実性を評価しました。
  • 意見が一致しない場合は、共著者間で話し合って解決しました。標準的なCochraneの方法論に従いました。
  • 包括基準を満たす参加者787人を含む5件の試験を特定しました。今回のアップデートで新しい研究は特定されませんでした。
  • すべてがランダム化二重盲検プラセボ対照平行群研究でした。
  • 帯状疱疹発症後6か月における帯状疱疹後神経痛の予防における経口コルチコステロイドの効果については、エビデンスは非常に不確実です(リスク比(RR)0.95、95%信頼区間(CI)0.45〜1.99;試験2件、参加者114人;非常に低い確実性のエビデンス(深刻なバイアスのリスクと非常に深刻な不正確さでダウングレード))。
  • 包括基準を満たした他の3件の試験は、帯状疱疹発症後6か月におけるPHN患者の数に関する個別情報が提供されなかったため、メタ分析には含められませんでした。
  • 5件の試験すべてで、治療中止時または中止から2週間以内の有害事象が報告されました。
  • コルチコステロイド群とプラセボ群の間で、重篤な有害事象(RR 1.65、95%CI 0.51〜5.29;試験5件、参加者755人;非常に低い確実性のエビデンス(深刻なバイアスのリスクと非常に深刻な不正確さでダウングレード))、または非重篤な有害事象(RR 1.30、95%CI 0.90〜1.87;試験5件、参加者755人;低い確実性のエビデンス(深刻なバイアスのリスクと深刻な不正確さでダウングレード))に差は見られませんでした。
  • これらの試験のうち1件は、アウトカムデータが不完全であったため、バイアスのリスクが高いと判断されました。2件はバイアスのリスクが不明であり、もう1件はバイアスのリスクが低いと判断されました。
  • 本レビューは2008年に初版が発行され、2010年、2013年、2023年のその後のアップデートでは、新しいRCTは特定されませんでした。
  • 現在入手可能なエビデンスに基づくと、急性帯状疱疹感染症中に経口コルチコステロイドを投与することによる帯状疱疹後神経痛の予防効果については不確実です。
  • 経口または筋肉内コルチコステロイドの投与は、急性帯状疱疹患者の有害事象のリスクにほとんど影響を与えない可能性があります。
  • 一部の研究者は、帯状疱疹関連の痛みを急性期に軽減するためにコルチコステロイドを使用することを推奨しています。
  • 帯状疱疹に対するコルチコステロイドの有効性を評価するさらなる研究が行われる場合は、急性痛から帯状疱疹後神経痛への移行を観察するために、長期追跡調査を含める必要があります。
  • 将来の試験には、機能や生活の質の測定に加えて、痛みの最新測定を含める必要があります。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38050854,

[quote_source]: Jiang X, Li Y, Chen N, Zhou M and He L. "Corticosteroids for preventing postherpetic neuralgia." The Cochrane database of systematic reviews 12, no. 12 (2023): CD005582.